仙石通泰ブログ45 Optimization 経営を考える「黎明を生きるこころ」⑪
2009年も残り少なくなりました。ことしは本当に世界が激しく変化した年でした。報道によるとことしを象徴する漢字は「新」が選ばれたそうですが、私見を言わせていただくなら敢えて「変」を選びたい。日本もアメリカも激変の年だった、というのが実感です。
アメリカでは共和党のブッシュから民主党のオバマに、日本では自民党が退場して、民主党の天下となりました。この日米の政権交代は、まさに「変」であり、私たちにとってとてもいいことだと思います。それは新しい政権に対する期待ということではありません。
鳩山政権が政治を変える、とは思えませんが、政権が変わったこと自体が、今の時代にとても大切なことなのです。少なくとも同じ人、同じ政党が、同じ考え方で国家運営を続けることでは現在の危機的状況を克服できるとは思えないからです。
もちろん政治だけでなく、経済の世界も大きく変わりました。あの最優良企業と言われたトヨタが赤字でのた打ち回っています。同時に世界規模の景気後退がツナミのようにわが社のような小さな会社をも飲み込んでしまい、厳しい環境に、私ものた打ち回りました。
2010年が良くなるだろう、という見通しは全然、ありません。二番底がやって来るという人もいます。新年が間違いなくさらにのた打ち回る年になるでしょう。でもそれもまた良いことなのです。社会の変化を感知して、この厳しい時代をどう乗り越えるのか考えます。
のた打ち回りながら悩み、反省し、必死に考え込む。そのこと自体がとても良いことだと思います。会社全体をさらに最適化するにはどうしたらいいのか。そうした全社の取り組みが新しいOptimization Companyに変身できる大いなるチャンスなのです。
政治家も平時では本心がなかなか見えませんが、政権が変れば本性丸出しとなる。その政治家の資質や根性、胆力といったものが表面に出てきます。一方で、経済環境が激変すれば、その変化に応じた新しい企業のあり方もみえてくると思います。「変」の時代の闇の中で目を凝らすと一抹の光明を探し当てることが可能となるのではないか。“ごまめの歯軋り”的ではありますが、変化の時代こそ常々言っている「見える化」がさらに進化すると思います。
変化があれば新しいドラマが始まります。そこで意外な発見とか、身の回りの再認識があるかもしれません。そこに私たちが新しい年を迎える根源的な意味があるのだ、と私は考えています。みんな大いにのた打ち回りましょう。良いお正月をお迎えください。
